テーマ:小説

~今更ですが~

お久しぶりです こうやってパソコンに向き合うのも 本当に久しぶりです 最近は季節の替わり目とあって 体調に波があって 一日~二日おきにすっと眠る・・・ と言う毎日です さて ここからが本題ですが 実はこのブログを始めたきっかけとなったの…
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楽園~在るべき処~【改定版 最終話】

「亜矢ちゃん・・  髪・・  短くなっちゃったね。  葵で綺麗にできるかな~・・  朱里ちゃんできる?」 不揃いに切られた亜矢の髪に触れ、 葵が心配そうにつぶやく。 どんな言葉でなぐさめようか、 と、 思案していた亜矢と朱里は、 あまりに呑気な葵の声に、 拍子抜けしたように顔を見合わせる。 「ねえ…
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楽園~在るべき処~【改定版 第22話】

全ての必要な荷物の搬入を終えて、 何台もの貨物用エアカーを連ね、 後はただ、 出発を待つばかりだった。 亜矢 朱里 蓮 葵 成也。 全員が一同に会するのはいつぶりだろう。 だが、 誰も口を開こうとしない。 いや、 言うべき言葉が見つからなかった。 送る側、 見送られる側、 互い…
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楽園~在るべき処~【改定版 第21話】

カチャッ 「!!」 ドアの開く音に、 朱里はギョッと振り返る。 天窓からはうっすらと、 朝の気配が漂っていた。 「・・何で・・」 『戻ってきた?』 尋ねる前に、 その唇は葵によって塞がれた。 「!!」 「葵は葵だよ?」 「・・え・・」 唇が離れ、 ゆっくりと朱里の隣に腰…
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楽園~在るべき処~【改定版 第20話】

誰もいない部屋の中、 ベッドを背に、 床に座り込んで、 不思議なほど冷静な朱里がいた。 本当に、 自分でも不思議だった。 次に失えば、 きっと自分は壊れてしまう。 そう・・・ 思っていた。 だが・・、 今、 驚くほど静かな自分がいた。 怒りも 悲しみも 何…
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楽園~在るべき処~【改定版 第19話】

「なんで?」 いつにない、 刺々しい声に成也は眉をひそめる。 「痛むのか?  今、薬を・・」 「なんで今もまだ、  お前がここに居るんだって、  聞いてるんだ!」 「それは・・、  まだお前が・・」 「看病なら亜矢がいる!」 言うなり突然、 ベッドから立ち上がろうとして、 蓮はバランスを…
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楽園~在るべき処~【改定版 第18話】

「あっ朱里ちゃん!  ごめん・・・  葵がベッド・・ 取っちゃったんだね」 「違うよ。  ちょっと・・ シャワーを浴びてたんだ」 「本当に?」 その目に浮かぶのは、 不安。 「本当だよ。  嘘だと思うなら亜矢にも聞いてごらん」 明らかな安堵。 「葵も浴びておいで」 そっと髪に触れる…
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楽園~在るべき処~【改定版 第17話】

  パシッ 早朝。 無機質な強化コンクリートに響く、 乾いた音。 「なぜ謝る」 「君に無断で葵を・・、  部屋に戻さなかった」   パシッ さっきとは、 反対の頬が小さく引き攣る。 「なぜだ?  なぜ!  僕が!  君に!  葵が決めるべきことをっ!  謝罪されるんだ!!」 …
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楽園~在るべき処~【改定版 第16話】

 『!!』 葵の姿に、 朱里は内心、 息をのむ。 ただでさえ小さかった身体は、 更に一回り小さくなっている。 明らかな衰弱。  『くっ!』 葵にそうと気づかれぬよう、 きつく亜矢を睨む。 逸れる視線。 「来てくれてありがとう。  ・・元気そうで安心したよ・・」 だ…
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楽園~在るべき処~【改定版 第15話】

冷たい雨が、 徐々に理性を目覚めさせる。 そして改めて思い知る。 あれはセックスなどではなかった。 暴力 排泄行為にも劣る・・。 蓮の気持ちを利用して、 己の激情をただぶつけた。 動かない蓮が 脳裏に浮かぶ・・。 白くて赤い・・。 冷え切った体を起こし、 雨の中…
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楽園~在るべき処~【改定版 第14話】

廊下には、 既に朱里がいた。 同じく、 異変に気付いて出てきたのだろう。 開け放たれたドアの前、 困惑した面持ちで佇んでいた。 亜矢に、 何か言おうとして・・、 目を伏せ、 口ごもる。 キュッと・・、 眉間にしわを寄せ、 小さく息を整えると、 亜矢は、 部屋に足を踏み入れた。 「っ・…
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楽園~在るべき処~【改定版 第13話】

突然、 天窓を打つ激しい雨に、 一瞬、 目をやっただけで、 亜矢はまた、 目で追うばかりで頭に入ってこない、 読みかけの本に目を戻す。  バタンッ ノックもせず、 いきなり、 葵が部屋に入ってきた。 そのまま真っ直ぐ走り寄り、 ベッドに座る亜矢の膝に顔を埋める。 どうせまた、 成也と喧嘩でもし…
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楽園~在るべき処~【改定版 第12話】

「だから!  別にお前に何かして欲しいなんて、  誰も言ってないだろ!」 しまった! 思った時には遅かった。 天窓を打つ、 突然のスコールの音にも、 かき消されることなく、 葵の心に突き刺さる杭。 瞳に涙を溜めて、 葵は部屋を飛び出して行った。 きっとまた、 亜矢に泣きつきにでも行くのだろ…
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楽園~在るべき処~【改定版 第11話】

 コンコン 「入っていい?」 「珍しいね。どうしたの?」 蓮がすっと、 座っていたベッドを半分空ける。 微かに軋んで亜矢が隣に座る。 読みかけていた本を閉じて、 亜矢が何か切り出すのを待つ蓮。 「・・?」 両手を組み、 床を見つめたまま、 亜矢は何も言わない。 「・・・亜矢?」 「・…
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楽園~在るべき処~【改定版 第10話】

「地層の厚さから言って、  およそ4~5世紀前の都市痕だと思う。  かなり大きな街・・  首都や、  それに匹敵するような都市・・、  であったことは間違いない」 蓮の、 細く美しい指が、 エアカーの小さな画面に、 これまで集めたデータを、 流れるような早さで映して見せる。 「それで?  都市って言っ…
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楽園~在るべき処~【改定版 第9話】

目が覚めると、 まずカーテンを開ける。 99・9%の精度。 強紫外線などの、 有害光線を遮断するガラス越しであっても、 未だまばゆいばかりの輝きを放つ、 見渡す限りの黄金の景色。 砂、砂、砂・・・ 砂漠の中、 遠くに一面、 光って見えるのは、 全てソーラーパネルだ。 大きく伸びをして振り返ると、 …
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楽園~在るべき処~【改定版 第8話】

「それでさ~そいつ、  俺達を見て、  ものすげー勢いで木に登って行ったんだけどさ」 「ずるい~成也ばっかり~!」 「お、俺だけじゃないじゃん!  蓮だって・・」 「蓮ちゃんが自分からそんなこと言う訳ないもん!  絶対ぜ~~ったい!  成也が無理やり連れていったんだもん!!」 「KO・・だね。  それで?  調…
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楽園~在るべき処~【改定版 第7話】

翌朝、 成也は不機嫌そのものだった。 「葵が落ちるよりはいいだろ?  今まで暮らしてきた居住区が、  いかに住み心地が良かったかを、  再認識できたってことだよ。  ベッドから落ちるのまでは防ぎきれないけど、  少なくとも落ちて、  たんこぶを作る事はなかったもんね」 「わかってるよ」 地磁気を利用して、…
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楽園~在るべき処~【改定版 第6話】

「何の用?!」 初めて沙羅に会った日、 いきなり浴びせかけられた言葉に正直、 朱里は驚いた。 病院のカプセルの中、 青白い顔を険しく歪め、 朱里を睨みつける。 「何って・・・  ペアになったから挨拶しに・・・―」 「帰って!!」 「かっ・・・!?」 あまりのことに二の句が告げない朱里。 「俺・・・…
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楽園~在るべき処~【改定版 第5話】

『軽度の知的障害。  卵巣形成不全。  自然妊娠確率0%  人口妊娠確率0%』 生年月日、 身長、 体重、 血統、 趣味、 嗜好、 性癖 病歴、 今後予測される病気・・。 「人口受精、人口妊娠確率もゼロ・・・と」 声に出して読みながらも、 成也は、 全くそのことを気にしていなかった。 …
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楽園~在るべき処~【改定版 第4話】

「大丈夫か?  俺がおんぶしてやるって!」 「だ~いじょ~ぶっ!」 成也の心配をよそに、 誰より元気に・・・ そして 何より、 とても嬉しそうに先を行く葵に、 成也だけでなく、 皆が小さく溜息する。 木々の隙間から覗く澄み切った空、 木の葉をぬって差し込む優しい光。 時折、 見え隠れする動植…
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楽園~在るべき処~【改定版 第3話】

窓のない真っ白な廊下。 他に人影もない。 一定間隔で両側に現れる、 ドアを開閉する為の丸い窪みと、 はめ込まれた診療科目がなければ、 ここが病院であることも分からなくなるかもしれない。 もっとも朱里と紗羅にとっては、 いつも月の3分の1以上の時間を費やしている、 もう、 案内図すら必要のない慣れた場所であっ…
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楽園~在るべき処~【改定版 第2話】

1つのカプセルの前。 4つの影。 皆、 混乱し絶望していた。 「紗羅(さら)ちゃん!」 カプセルの中、 まるで眠っているかのように、 動かない少女の体にすがって 泣き続ける少女。 少しそばかすの浮かぶ頬も、 その透明なまでの白い肌の前にはアクセサリーにしかならない。 緩やかなウエーブの黒…
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楽園~在るべき処~【改定版 第1話】

まず手を見た。 赤くぬるりとしているものがべったりとついていた。 思わず拭おうと伸ばした自身のシャツは、 同じく赤いもので汚れていた。 『どこで拭こうか』 ぼんやりと考える。 ふと見ると、 すぐ目の前に何かがあった。 自分と同じ・・いや それ以上に赤く汚れた塊。 もう一度、己の手を…
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闇にとける光~最終章~

答えの代わりに微笑むと、 静流はおもむろに大きくシャツの前をはだけた。 そのままグイッと引き、 肩口まで見えるように横に広げる。 「あ!」 今まで見たことはなかったが、 左の肩に丸い穴が並んでふたつ、 まだ血も乾かないそれは 「噛み痕?!」 すぐにシャツを戻し静流はまた微笑む。 「そうだよ。  これ…
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闇にとける光~第十四章~

紫鬼が現れたのは、 静流と会った二日後だった。 いつもそうであるように、 何の前触れもなく、 気が付くとベランダを背に立っていた。 今更驚くことはなかった。 「早かったね」 精いっぱいの強がりで出迎える圭。 「答え・・・出たの?」 まともに顔を見ることができない。 ただ、 鼓動だけが体中を支配して、…
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闇にとける光~第十三話~

「僕たちにとっては当たり前なことで、  例え自分にその気がなくても、  簡単に人の命を奪ってしまうことがある。  絶命を逃れられたとしても、  僕たちの異端な性は伝染し、  その魂には、  もらった分だけ危険が残る。  ・・・僕は単なる自己満足の為に、  もらった時間を返しているだけだよ」 「貰うたびずっと、  …
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闇にとける光~第十二話~

ドキドキと波打つ心臓は、 今にも張り裂けそうだ。    ふううう・・・ 大きく深呼吸・・・ そっと、 シャッターに手を掛けた。 『!開いてる・・・』 そのまま、 中へと入っていく。 通い慣れてしまった場所。 そして小さなドアの前、 願うようにドアノブに手を掛けた。    カチャ …
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闇にとける光~第十一話~

「だったら・・・  責任を取って、  紫鬼がずっと守ってくれればいい」 「!」 「もう・・・  二度と会わない・・・  なんて、  言わないよね?」 「圭・・・」 握っていた手を、 逆に優しく握り返される。 「僕ももう、  無理に糧を得ろ・・・なんて、  紫鬼の困ることは言わない。  約束する」 …
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闇にとける光~第十話~

本当に、 どれくらいぶりの眠りだったろう。 あれ程の心地よい眠りを、 圭は今まで経験したことがなかった。 今朝目覚めた時、 最初に目に入ったのは静流。 変わらぬ笑顔で迎えてくれた。 「おはよう。  よく眠れたかい?」 『僕がついているから』 意識がなくなる前に聞いた声。 『本当に・・・  …
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